• "農業政策"(/)
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  1. 仙台市議会 1994-10-21
    経済環境委員会 本文 1994-10-21


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                ※会議の概要 2: ◯委員長  ただいまから経済環境委員会を開会いたします。  本日の日程は、お手元に配付のプリントのとおりであります。なお、委員会終了後引き続き協議会を開催し、委員会審査事項以外の所管事項について当局からの報告及び質問等を願いますので、よろしくお願いいたします。  それでは、これより審査に入ります。  まず、第3号請願米輸入自由化につながる『ガットウルグアイラウンド農業合意』の国会批准関連法案国会提出をやめ、食料自給率を向上させて安全な食料国内で安定的に確保するための食料農業政策の確立を求める意見書提出に関する件」であります。  本件について、当局に対し、何か質問はありませんか。 3: ◯青野登喜子委員  請願事項の第1にありますガット農業合意をめぐる問題について、政府の方では首相の臨時国会での所信表明の冒頭に、1月1日までに批准をしてほしいと、そういう所信表明があったわけです。その後の国会をめぐる状況を見ますと、かなりいろんな動きが出てきております。国民世論との関係で見たときに、この批准をめぐる国内外動向について、当局としてはどんなふうに認識されているのか、その点について幾つかお伺いしたいと思います。  一つは、この臨時国会でのやり取りの中で一つ政府が認めたことがございますけれど、それは、ガット協定最終文書の性格について国会でのやり取りがありました。このガット協定批准というのは、批准しないと日本世界から孤立するかのように当初そういう言い方がされてきておりますし、マスコミなんかでも政府の署名で批准問題は決着済みというようなとらえ方などもありまして、明らかにこれは国際貢献だから批准をしなければならないかのようにあったわけですけれど、この国会の中で実際に河野外相などは、最終文書自体国際約束を構成する文書ではないと、そういうふうに認めたわけです。要するに、1月1日は義務的なものではないということを認めたということも、一つ変化だと思うんです。そういう点で、実際には政府与党の中でも改革派などはこの問題では持ち帰ると、急ぐ必要はもうないのではないかと、こういう世論になってきているということもありまして、批准を拒否しても孤立することはないということが明らかになった時点で、この米をめぐるガット協定問題をどう見ていくかというのは、市当局としても国内外動きをきちっと見ておく必要があると思うんです。その点についてどんなふうに現時点での国会動向などを見ておられるのか、まずその辺の認識などをお聞きしておきたいと思います。 4: ◯経済局長  大変難しい問題でございまして、私ども新聞あるいはテレビ等マスコミを通しまして国内外動きについては勉強しているわけでございますけれども、今の時点でどういう方向になっていくのかということも含めまして、こうであろう、あるいはこうであるべきであるというところまで、大変申しわけないんですが、お答え申し上げかねるんでございます。 5: ◯青野登喜子委員  私は、今後どういう方向になっていくのかという認識を聞いているんじゃなくて、今批准をめぐる国会内での動きはどうなっているのかと、それをどう見ているのかということをお聞きしているわけです。その点について、当然米をめぐる市民の声というのは、米の輸入自由化をしないでほしいという市民世論としては圧倒的なものになっているわけですから、そういう立場からやはり市の方としても国の動きがどうなのかと見ておく必要があると思うんです。そういうことで、国内動きでも、そういう意味では急ぐ必要がないという方向ども生まれてきているというのはかなり国民世論の反映のあらわれだというふうに思います。国際的に国外の動きについてもどうなっているのかという点について、これも見ておく必要があると思うんです。実際にガット協議に参加した国が124カ国と言われておりますけれど、今までに協定批准したのはわずか23カ国にすぎないと、しかもアメリカの上院・下院の議会でも手続きが難航して暗礁に乗り上げていると、こういう世界情勢等があるわけなんですが、その点についてそういう立場から見ても、日本だけが急ぎ批准をするなどというそういう大義はそこにはないというふうに思うわけです。その点については、市当局としてはどんなふうに認識をもっておられるのかお伺いします。 6: ◯経済局長  まさに国際政治の流れあるいは動きでございまして、大変申しわけないんですが、的確なお答えを申し上げるぐらいの知識あるいは考え方までまとまってございませんので、お許しいただきたいと存じます。 7: ◯青野登喜子委員  今回の請願にありますように、昨年1年間の大冷害と不足を補う形での緊急輸入米ということで、やはり市民が体験したのは日本のお米が食べたいということが実感としてあるわけです。実際にそれは可能になって当然のことだと思うんですけれど、この間の食糧自給率請願の中の3項目にありますけれど、食糧自給率を高めていくべきだということなんですが、この点についても、この間の日本国内食糧自給率というのはどんな推移を見ているのか、現時点ではどの程度の食糧自給率になっているのか、把握されておられればぜひその辺の御照会をお願いしたいと思います。 8: ◯農政部長  特に米という関係でいきますと、穀物の自給率でございますけれども、これは家畜のえさ等も含めて40%弱ということです。 9: ◯青野登喜子委員  このように推移を見ますと、1960年代には79%維持していたということから見ますと、大変自給率を切り下げてきたと思うんです。食料自給率日本位置というのは今どうなっているのかということから見ましても、世界の中で今どういう位置にあるのかというあたりはどんなふうにつかまえておられるのか、お尋ねしたいと思います。 10: ◯農政部長  手元に正確な資料がございませんけれども、先生が今言われたように過去の自給率が高かったということについては、確かに日本の場合米を主食にして食生活が営まれていると。ただ、これは減反政策段階で明らかになってきた現実的な問題があるんですけれども日本食料は、昔で言いますと1人2俵ぐらい食べていたというところから、だんだん食生活が改善されてパンとかめん類とかということで、相当米に頼る度合いが減ってきたということで、自給率は確かに減ってきて、米に頼る依存度が少ない関係で減ってきた経緯があると思います。そのかわり、小麦とか麦類消費が拡大されてきたということでの輸入が多くなって、自給率が低下したということであります。特に日本自給度合いといいますと、はっきり申し上げられませんけれども、恐らく西洋あるいはアメリカに比べれば相当低いことは事実だと思います。最近私はヨーロッパに行ってまいりましたけれども、やはりヨーロッパの場合は相当過剰になりまして、国全体ではどうかわかりませんけれども相当自給率が高いということは事実だと思います。 11: ◯青野登喜子委員  御承知のとおり世界のいろんな分野食料問題を研究しているいろんな専門家の方々の間からも、21世紀には大変な食料の危機が来ると、このまま推移すれば大変な事態になると、だからどこの国もその国民主食はやはり自給率を高めるべきだと、このような警告がされているのは御承知だと思うんです。実際にこの間のいろんな資料を見ましても、例えばイギリスなどは1970年当時の自給率が今の日本と同じ48%と、日本よりも低かった国なんですけれど、大変な努力をして85年には77%にまで自給率を向上させてきたと。西ドイツでも同じ期間に66%から93%に向上させていると。このように各国が大変な努力をして自給率を高めてきているわけです。それに比べて、日本は逆に進んできているわけですよね。農業をどんどん切り捨ててきたということで、今日本位置というのは、人口2,000万人以上の国で50%を割っているのは日本の国だけだと、こういう事態にまでなってしまっているわけです。そういう状況から見ても、やはり自給率を高めていくということは、国民食料の確保とともに世界的にもやらなければならない、本当の意味での国際貢献自給率を高めるというところにあるのだろうと思うんです。そういうことから見ても、今政府がやろうとしているガットウルグアイラウンド合意に基づく国内批准というのは、これは大変な問題になっているというふうに思うんです。そういう認識に立って国会国内動き動向もしっかり見ておく必要があるし、世論についても、この請願者の代表の宮城の会からの請願書ですけれども、この宮城の会にも県北からも単位農協が今どんどん参加してきていると。消費者ももちろんですけれども、そういう意味ではかなりの県民の世論になっていると。もちろん仙台市民も含めてですけれど。そういった市民の声というものをやはり政府に向けて届けていく必要があるのではないかと思うんです。その点でガット協定批准は撤回しなさいと、こういう請願書についての市としての受けとめ方もやはりそういう立場に立つ必要があるのではないかと思うので、その辺について、市民世論に対しての市の責任ある立場というのは、どういうところに考えておられるのか、その点についてもお尋ねしておきたいと思います。 12: ◯経済局長  委員も御承知のとおり、農政のいわば農業政策は、国あるいは県の段階で基本的に行われておるわけでございます。私ども農政はいわば市内の農家をしっかり支援をし御指導申し上げていくというようなところが基本だということで取り組んでいるわけでございます。なお、そういった市民立場での分野につきましては、これまでも市長会等を通しまして国に意見を申し上げあるいは要請をしてきたというような経過でございますので、御理解を賜りたいというふうに存じます。なお、委員御指摘のとおり大事な問題でございますので、これまで以上に世界動き、あるいは国内方向等も含めまして勉強してまいりたいというふうに思っております。 13: ◯委員長  ほかにありませんか。             〔「なし」と呼ぶ者あり〕 14: ◯委員長  それでは、本件の取り扱いはいかがいたしますか。
    15: ◯渡辺博委員  私どもとしましては、まだ十分検討する時間がなかったものですから、もしよろしければ継続ということで、もう少し勉強させていただきたいと思います。 16: ◯委員長  ほかにありませんか。             〔「なし」と呼ぶ者あり〕 17: ◯委員長  第3号請願につきましては、継続審査と決定することに御異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 18: ◯委員長  異議なしと認めます。よって本件継続審査とすることに決定いたしました。  次に、ごみ減量資源化についてであります。  本件について当局から報告を願います。 19: ◯業務第一課長        〔「ごみ減量資源化について」に基づき説明〕 20: ◯委員長  それでは、ただいまの報告を含め本件について何か質問等はありませんか。             〔「なし」と呼ぶ者あり〕 21: ◯委員長  これをもって委員会を閉会いたします。...